4つのガーデン

英国式庭園は1999年に宮崎で開催された「グリーン博みやざき’99」の目玉の一つとして、伝統ある英国のトップガーデンデザイナー:ロビン・ウィリアム氏による設計・監修のもとに造られた庭園です。

ここでは中央に配置された家の4つの壁面と、それに面した庭がそれぞれにデザインされており、異なる4つのガーデンデザインを味わえるようになっています。訪れた方々に景観を楽しんでもらえるだけでなく、ご自宅の庭にもアイディアを取り入れてもらえるような工夫が施された空間が広がっています。

コテージ・ガーデン

イギリスの田園に見られる庭で、イングリッシュガーデンの代表的なスタイルとしてとても高い人気を集めています。井戸やハーブや果樹などがイギリスの田園で暮らす人々の生活を醸し出しています。

色彩豊かな植物に趣のある古いレンガの園路はイギリスののどかな雰囲気が味わえます。

コテージガーデンは、まるで100年も前からそこで暮らしてきたかのような人々の生活に密着したスタイルを表現しています。リンゴ、さくらんぼ、ブルーベリーなどの果樹やハーブガーデンを眺めながら散策できる空間には、大小さまざまなこだわりが自然と溶け込むように設計されており、農具などのガーデンオーナメントもすべてイギリスから直接運び込まれています。

季節になると次々と花が咲き誇り、自然の美しさが見事に演出されています。

フォーマル・ガーデン

ここではイギリスの伝統的な整形式庭園が見られます。

一本の軸を中心に直線と曲線が対称的になるよう建造物が構成されており、 シンプルなデザインに仕上げられた植栽と常緑樹の垣根、石の彫刻、噴水、外壁などが整って落ち着いた雰囲気をつくり出しています。

フォーマル・ガーデンにはイタリアやフランスの流れを組む整形式庭園にモダンさが加わえられており、 煉瓦の柱に支えられたバーゴラ(植物を絡ませるようにして作られた棚)のブルーグリーンがこの庭全体のテーマカラーとなっています。植栽はコテージ・ガーデンに比べるとシンプルに仕上げられています。装飾性の高い石造りの彫刻やベンチなどのガーデンオーナメントも自然と目線が向う場所に整然と配置されています。

メドゥ・ガーデン

イギリスの牧歌的な風景を取り入れた牧草地帯の庭です。現在はワイルドガーデンとしてイギリスで注目を集めている様式です。

ここでは松林が活かされ、自然形の池とともに静かな空間を生み出しています。 イギリスの2大フラワーショーの一つであるチェルシーフラワーショーで金賞を取ったアーティストの金網細工の羊がかわいらしく、庭全体に牧歌的な趣を添えています。

メドゥガーデンは整形式庭園とは対照的に、幾何学的な直線や曲線が一切使われないデザインが施されています。

園路を設けずあくまで自然美を醸し出すために、松林と周囲の植物を活用した植栽にはロビン・ウィリアム氏のこだわりが詰め込まれています。また、 庭の奥に植えられたユリノキは、イギリスのエリザベス女王が記念樹としてよく使用されるもので、別名“チューリップツリー”と呼ばれ親しまれています。その隣のアメリカザイフリボクは樹形の美しい株立ちの中木で、春には雪のような白い花を咲かせ、秋には見事に紅葉する美しい樹木です。

シーサイド・ガーデン

宮崎の厳しい潮風や日差しの強い気候を生かした海辺の庭です。

現在は施工から10年以上が経ち様相もより自然にと変わってきております。家の壁にはイギリスの海岸沿いの港町が栄えるブライトン地方の自然石が使用されています。

海沿いの地域の庭づくりは決して楽なものではありませんが、逆に特徴ある庭造りができるとして“シーサイド・ガーデン”や“地中海ガーデン”と言われるガーデンデザインがイギリスで注目されています。強い日差しや海風が吹く地域の条件を考慮する中で、この庭園では敢えて芝生は使わずに砂や石が利用されました。イギリスの海辺の家らしく建物の壁面は色鮮やかな青い塗装が施されており、ユニオンジャックの旗がイギリスらしさを醸し出しています。

さりげなく配置された植栽にはアカシアなどの銀葉の常緑樹、地中海と同じように日差しのまぶしい海砂に似合うローズマリーなどの植物が利用されています。