2020/06/06

紫の桜!?「ジャカランダ」が開花しました。

萩の台公園でジャカランダが開花しました。
花の色は青紫色で神秘的に美しくその姿から「紫の桜」としても親しまれており、カエンボク・ホウオウボクとならび「世界三大花木」のひとつに数えられています。

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開花時期:5月下旬から6月中旬までです。
場所:園内に入って50mほど進んだ左側の広場に植栽されています。

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ジャカランダ(学名:Jacaranda)

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【原産地での開花の様子】
原産地はアルゼンチンとされており、南米の熱帯~亜熱帯地方では花が咲いてから葉が開くため、木全体が青紫色一色となり高貴な雰囲気を漂わせます。
花を先につける理由として、原産地の環境では乾季に落葉して、乾季の終わりから雨季の始めに花を咲かせますが、乾燥した環境で先に葉をつけると乾燥に弱くなるため、まず花が咲き、雨季に入ってから葉を出すようにしているためと考えられます。
反対に日本(宮崎)の環境では葉が開いてから花が咲くため、花が目立ちにくいです。
宮崎の環境では葉がつき始める3月、4月に平均約200ミリの降水があり、原産地に比べ湿度が高いことから春暖かくなるとともに新芽が出て、葉が先に成長すると考えられます。

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ジャカランダは花を楽しむ植物ですが、細かく均一な葉の形やサラサラとした葉の触り心地にも魅力があります。
満開は6月2週目頃になります。まだつぼみが多くあり、下から上に向かって徐々に咲いていきます。
今がベストシーズンのジャカランダを観賞して、梅雨ならではの風情を感じてはいかがでしょうか。

萩の台公園管理事務所 米丸 淳一

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