2020/08/30

8月のトンボ池定点観察

8月は月初から25日まで雨が降らず、水辺の生物には過酷な環境となりました。

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上の写真は8月14日に撮影したものです。トンボ池の乾燥が進んできたため、少しでも水がある場所にメダカが集まってきています。

水が少なくなり可哀想なので、足し水をしてあげたいところですが、萩の台公園のトンボ池は設置当時から「本来あるべき自然の状態を観察できる場」としているので、人工的な足し水はおこなっていません。

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雨が降る前日の8月25日には地表の水溜まりが干上がっていました。しかし、トンボ池に足を踏み入れてみると、乾燥しているのは地表だけで、土の中は藻がスポンジ状になっていて多くの水分を含んでいました。

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トンボ池南側には草刈りをせず、自然のまま管理している区域を設けています。

右上の写真はクズです。皆さんがよくご存知の葛粉はこのクズの根から作られたものです。繁殖力がとても強く、アメリカでは年間610㎢の割合で生息域が広がっていることから侵略的外来種に指定され、グリーンモンスターと呼ばれています。

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トンボ池の中では、アブの交尾やハネナガイナゴが見られました。

8月の定点観測は以下の通りです。

定点観測R2.8

 

萩の台公園管理事務所 米丸 淳一

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