2020/09/22

「秋の生き物観察会」を開催しました♪

当日はトンボ池ボランティアのメンバー14人とイベント参加者10名の合計24名がトンボ池に集まりました。

始めに金丸先生よりトンボ池ビオトープについての説明がありました。「皆さんの通っている幼稚園や保育園にはビオトープがありますか」との問いかけに、言葉は聞いたことがあるという子供が数人いました。子供から「どうしてこの場所にはたくさんのトンボがいるのですか」と質問がありました。金丸先生は「良い質問だね」と感心した様子で、「トンボの食べ物があって、卵から成虫になるまでの環境が整っているからです。最近は田んぼでもトンボを見かけることが少なくなっています。だから、このトンボ池は大切なのですよ」と答えていました。

金丸先生の説明が15分ほどで終わり、子供たちはそれぞれに虫取り網やカゴを持って観察を開始しました。子供たちは草むらでバッタやカマキリを捕まえたり、親子で夢中になってトンボを追いかけている様子があちらこちらで見られました。

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約30分間の観察を終え、報告会を行いました。トンボ池で捕まえてきたトンボ、カマキリ、ハネナガイナゴなどをお互いに見せ合い観察を行いました。金丸先生は最後にイベントの締めくくりとして、「あきつ洲」と言う話をされました。『世界には約5500種のトンボがいて、その内日本には約214種が生息しています。トンボは昔、「あきつ」と呼ばれていました。日本書紀に残っている記録で神武天皇が「日本は狭い国だが、多くのトンボがいる」とおっしゃったことから、日本を「あきつ洲」と呼ぶようになりました。日本人はトンボに愛着を感じてきた民族なのです』と話されました。

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田んぼや畑・草むらが少なくなった今日、トンボ池での生き物観察会は命の大切さや多様な自然の魅力を学べる貴重な機会であると感じています。今年度から「トンボ池クラブ」というボランティアクラブを立ち上げて、1年を通して生き物や自然と触れ合えるカリキュラムを実施しています。今後もトンボ池やその周辺の魅力を向上しつつ、環境学習の場として活用していきます。

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萩の台公園管理事務所 米丸 淳一

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