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まちなみ散策-港町の雰囲気を味わうエリア |
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ゆっくりと町を歩いて「小旅行」を楽しんでみましょう |
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どこの町に行っても、それぞれちょっと気になる場所ってありますよね。自然であったり建物であったり。特に古い町並みには独特の生活感が漂っていて楽しいものです。おしゃれで賑やかな観光名所も楽しいけれど、静かに時を刻んできた佇まいも魅力的です。 |
カメラ片手に気ままに町を歩いてみましょう。新しい発見があなたを待っています。 |
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県道377号から海側、青島漁港と突浪川にはさまれた地域には民家が密集し、昔ながらの港町の佇まいが残っていて、人の温もりが感じられるところです。 |
青島漁港がうまれる前は、折生迫港という突浪川の河口港にあたり、川岸には今でも多くの漁船がつながれ、対岸にはサーフショップや釣り具屋さんなどが並んでいます。昔は川沿いに商店なども多かったようですが、今は釣り人の姿が見える程度です。ゆったりとした時が流れる様は魅力的です。 |
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突浪橋から城山公園沿いに歩く |
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突浪川は、昔は筑波川といわれていました。突浪橋から河口付近は折生迫港として栄えていて、今は折生迫漁港となっています。江戸時代には薩摩藩の回船なども立ち寄るなどとても繁盛していて、酒屋や遊女のいる店などもあり昼夜を問わず賑やかだったようで、明治初めの戸数は435戸とあります。
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突浪橋からの景観は、川面のキラキラした輝きと漁船、城山公園(じょうやまこうえん)の濃い緑に純白の仏舎利塔(ぶっしゃりとう)が映え、青・濃緑・白の見事なコントラストで眺めていると時のたつのも忘れそうです。 |
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突浪橋からの眺め |
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突浪橋を渡ると左側に川沿いの細い道と斜めに入る車道に分かれます。川沿いの道にはサーフショップや釣具店が並んでいて、いかにも海沿いの漁港の雰囲気が漂っています。斜めに入る車道をすすむと民家が建ち並び、その一角にバナナの葉に覆われた古民家が見えてきます。ドイツ人の陶芸家『ビョーン・クーン』さんの工房で、バナナの木の間から「ビョーン窯」の看板が見えます。玄関を入ると土間がお店になっていて、ビョーンさんの作品が並んでいます。1988年に来日したというビョーンさんは、陽気な笑顔で迎えてくれるでしょう。ひとときを楽しくおしゃべりで過ごすのも「小旅行」の思い出になるでしょう。 |
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サーファーでもあるビョーンさんの作品は、青島への思いに溢れています。「鬼の洗濯板や青い海」をイメージしたという「グイ飲み・壺や茶碗」、実用的な焼き物も多く、おもわず手にとって見とれてしまいます。 |
ビョーンさんの工房 |
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ビョーン窯を出て、そのまま川沿いに歩いていくと城山公園をぐるりと巡るルートになります。ここらあたりから眺める青島も美しく、干潮時には「鬼の洗濯板」に囲まれた青島が見え、遊歩道から海岸に降りて磯遊びを楽しむこともできます。
県道377号「白浜入口」の信号から入ると、城山の裏側入り口にあたります。ちょっと看板が見えにくいですが、ここからも城山公園に登ることができます。階段がキツイので健脚の人におすすめですが、野生の猿も出没する深い森におおわれていて、市街地の近くに豊かな自然が残されていることに驚かされます。 |
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突浪橋から突浪川沿いに歩き青島漁港へ |
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突浪川と青島漁港に囲まれた地域には民家が密集し、昔ながらの港町の佇まいが残っています。渥美清さんの映画「フーテンの寅さん」がひょっこり顔を出しそうな雰囲気は、なんとも魅力的です。 |
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突浪川に面した護岸は広く、古くからまつられていた「天神社」や「浜町観音」などが並び、港町ならではの景観はいつまでも大切にしたいものです。 |
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天神社:「海を渡る祭礼」では浜下りの夜、御神体が一泊する。古くから大切にされていた海の守り神。 |
浜町観音:安産祈願にご利益があるということで、昔から参拝者が絶えない。 |
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折生迫漁港の町並み写真館 |
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狭い路地の突き当たりに川面がちらっと見え、目の前にカモメが羽を休めている。川と海と生活が密着している空間に、なんとも郷愁をおぼえます。狭い路地を散策するのはとても楽しいのですが、そこは地元の人たちが生活している場でもあります。散策する際には他人のプライバシーを尊重することを忘れないでください。 |
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